2020/9/15 二期会 新進声楽家の夕べ2020 ~新進声楽家の個性豊かな歌唱を一度に楽しめる~

公演の概要

公演名二期会オペラ研修所第63期マスタークラス修了生・成績優秀者による「二期会新進声楽家の夕べ2020」
日時2020年9月15日(火) 18時30分開演
会場東京文化会館 小ホール
出演・曲目
(敬称略)
<第1部>
1. 利根川 佳子(ソプラノ)
グノー 『ロメオとジュリエット』より “私は夢に生きたい”
2. 宮田 優(メゾソプラノ)
R.シュトラウス 『ナクソス島のアリアドネ』より “音楽は神聖な芸術だ”
3. 松永 詩歩(ソプラノ)
マイアベーア 『ディノーラ』より “軽やかな影”(影の歌)
4. 新宅 かなで(ソプラノ)
ウェーバー 『魔弾の射手』より “亡きおばが見た夢に”
5. 中本 椋子(ソプラノ)
ベッリーニ 『夢遊病の女』より “愛する仲間の方々”
6. 黒川 真実(ソプラノ)
チャイコフスキー 『イオランタ』より “なぜ私は知らなかったのかしら”
7. 小村 知帆(ソプラノ)
プーランク 『ティレジアスの乳房』より “いいえ、旦那さま”
8. 和田 美樹子(メゾソプラノ)
サン=サーンス 『サムソンとデリラ』より “愛よ!か弱い私に力を貸して”
9. 新堂 由暁(テノール)
ドビュッシー カンタータ『放蕩息子』より “楽しげな祭りの歌声が…おお、永遠に過ぎ去った日々よ”
10. 山中 志月(テノール)
ヴェルディ 『十字軍のロンバルディア人』より “私の喜びで彼女を包みたい”
11. 金治 久美子(ソプラノ)・長田 惟子(メゾソプラノ)・宮脇 臣(テノール)・菅原 洋平(バリトン)
ロッシーニ 『ラ・チェネレントラ』より 四重唱“静かに、黙って”
<第2部>
12. 秋山 和哉(テノール)・中野 亜維里(ソプラノ)
ヴェルディ『椿姫』より 乾杯の歌
13. 傳田 実咲(ソプラノ)
マスネ 『マノン』より “私が女王のように街を歩くと”
14. 和久井 恵津子(ソプラノ)
グノー 『ロメオとジュリエット』より “ああ、なんという戦慄が”
15. 宮脇 臣(テノール)
グノー 『ロメオとジュリエット』より “愛か!…ああ!太陽よ昇れ!”
16. 櫻井 陽香(メゾソプラノ)
オッフェンバック 『ホフマン物語』より “見たまえ、わななく弓の下で”
17. 中野 亜維里(ソプラノ)
バーンスタイン 『キャンディード』より “きらびやかに着飾って”
18. 長田 惟子(メゾソプラノ)
サン=サーンス 『サムソンとデリラ』より “あなたの声に心は開く”
19. 金治 久美子(ソプラノ)
ヴェルディ 『椿姫』より “ああ、そは彼の人か〜花から花へ”
20. 秋山 和哉(テノール)
ポンキエッリ 『ジョコンダ』より “空と海”
21. 菅原 洋平(バリトン)
ヴェルディ 『マクベス』より “裏切り者め!イングランドと組むか!…哀れみ、敬い、愛も”
(ピアノ)平塚洋子
上演時間(実際)第1部 58分(休憩21分)第2部 52分 合計131分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度4.5 out of 5 stars
・「新進声楽家」とは思えないほど見事な歌唱を堪能しました。
・色々なオペラ曲の歌唱を一度に楽しむことができました。
初鑑賞での
おススメ度
4.5 out of 5 stars
・オペラを観たことがある方が、物語の情景を思い浮かべることができ、より楽しめると思います。
どんな人に
おススメ?
・二期会の新進声楽家に興味のある方はもちろん、オペラに興味のある方におススメします。

ポイントごとの感想

曲目・様々なオペラ曲を20曲以上楽しむことができました。
団体・
キャスト
・ノリノリの歌唱からじんわり聞かせる歌唱まで、お一人お一人の特徴がよく現れており、一曲一曲を味わうことができました。
・実際のオペラ公演でも歌声を聞きたいと思う方が何人もいらっしゃり、贅沢な時間を過ごせました。
劇場・小さめの劇場で、迫力ある歌唱を味わえます。

全体の感想

「新進声楽家」とは思えないほど見事な歌唱で、様々なオペラ曲を20曲以上を一度に楽しむことができました。
ノリノリの歌唱からじんわり聞かせる歌唱まで、お一人お一人の特徴がよく現れており、一曲一曲を味わうことができました。
実際のオペラ公演でも歌声を聞きたいと思う方が何人もいらっしゃり、贅沢な時間を過ごせました。
美しい歌唱を楽しめる、お勧めの公演です。

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2020/9/13 森麻季 ソプラノ・リサイタル~愛と平和への祈りをこめて Vol. 10~ ~森さんの美しい歌声で優しく温かい歌曲を堪能~

公演の概要

公演名森麻季 ソプラノ・リサイタル~愛と平和への祈りをこめて Vol. 10~
日時2020年9月13日(日) 14時開演
会場東京オペラシティコンサートホール
出演
(敬称略)
ソプラノ:森 麻季
ピアノ:山岸 茂人
曲目シューマン:歌曲集「ミルテの花」より 献呈
シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」Op. 42 (全曲)
第1曲「あの方にお会いしてから」
第2曲「彼は誰よりも素晴らしいお方」
第3曲「私には何が何だかわからない」
第4曲「私の指にある指輪よ」
第5曲「ねぇ妹たち 私を手伝って
第6曲「優しい友よ あなたはびっくりして」
第7曲「私の心に、私の胸に」
第8曲「今、あなたは私に初めての苦痛をもたらしました」
シューマン:「子どもの情景」Op. 15より(ピアノ・ソロ)
1.知らない国々と人々
2.珍しいお話
3.鬼ごっこ
4.おねだり
5.満足
6.大事件
7.トロイメライ
R.シュトラウス:解き放たれて
R.シュトラウス:万霊節
ベッリーニ:歌劇「ノルマ」より “清らかな女神よ”
ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 Op. 27-2(ピアノ・ソロ)
チレア:歌劇「アドリアナ・ルクヴルール」より “私は、つつましい僕”
カタラーニ: 歌劇「ラ・ワリー」より “さようなら、故郷の家よ”
リスト: 歌劇「巡礼の年 第2年 イタリア」より ペトラルカのソネット 第104番(ピアノ・ソロ)
プッチーニ: 歌劇「マノンレスコー」より “この柔らかなレースの中で”
プッチーニ:歌劇「つばめ」より “ドレッタの夢”
〈アンコール〉
山田耕作:赤とんぼ (詩:三木露風)
越谷達之助:初恋 (詩:石川啄木)
山田耕作:からたちの花 (詩:北原白秋)
上演時間(実際)第1部 52分(休憩23分)第2部・アンコール 50分 合計125分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・森さんの包み込むような美しい歌声で表現される人間の心情表現が見事でした。
・日本の歌曲も聞くことができ、心に直接響いてきました。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・ヨーロッパ歌曲、オペラの歌、そして日本の歌曲まで楽しむことができます。
どんな人に
おススメ?
・森さんのファンの方はもちろん、歌曲、オペラの歌に興味のある方皆さんに、おススメです。

ポイントごとの感想

曲目・ストーリー性のある歌曲を、心で味わうことができました。
・オペラ歌唱は豊かな表現で、オペラの世界に引き込まれました。
団体・
キャスト
・森さんの優しい歌声を堪能しました。
・日本の歌曲をアンコールで歌ってくださったのは、味な演出でした。
・山岸さんの実直なピアノ演奏も見事でした。
劇場・音の響きがよい、豪華で素敵な劇場です。
その他・舞台正面に横書二段の字幕表示機が設置されており、外国語曲でもすんなりと理解することができました。森さんが翻訳してくださったそうです。

全体の感想

森さんの包み込むような美しい歌声で表現される人間の心情表現が見事でした。
ヨーロッパ歌曲、オペラの歌、そして日本の歌曲まで楽しむことができました。
ストーリー性のある歌曲選択で、心で味わうことができました。
オペラの歌唱を聞いていると、オペラの世界に引き込まれました。
日本の歌曲も聞くことができ、心に響いてきました。
森さんの優しい歌声を堪能できる、とてもお勧めの公演です。

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2020/9/9 国立劇場「絵本太功記」 ~家族の情愛が伝わる物語を、呂太夫さん、呂勢太夫の見事な表現で堪能~

公演の概要

公演名国立劇場「絵本太功記」
日時2020年9月9日(日) 17時開演
会場国立劇場 小劇場
出演
(敬称略)
(一部)
夕顔棚の段
豊竹 睦太夫
鶴澤 清志郎
尼ヶ崎の段
(前)豊竹 呂勢太夫
鶴澤 清治
(後)豊竹 呂太夫
鶴澤 清介
<人形役割>
母さつき:桐竹 勘壽
妻操:吉田 蓑二郎
嫁初菊:吉田 一輔
旅装 実は 真柴久吉:吉田 文昇
武智光秀:吉田 玉志
武智十次郎:吉田 勘彌
加藤正清:桐竹 勘次郎
上演時間(実際)96分(休憩なし)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・明智光秀が織田信長を討った歴史上の出来事を背景とし、光秀家族の情愛を趣き深く描いています。
・慎ましやかな暮らしと華やかさ双方を楽しめる物語です。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・歴史上の出来事をもとにしており、説明なしでも物語の背景を理解することができます。
・戦とは違う人情劇を味わうことができます。
どんな人に
おススメ?
・文楽好きな方でしたら、どなたにもおススメします。
・文楽に興味のある方にもおススメです。

ポイントごとの感想

演目・主殺しの謀反者を出してしまった家族の苦悩、さらなる過ちを防ぐ母の親心、息子が抱えてしまった心の重荷が、丁寧に描かれています。
・戦いに向かう華やかなラストも見物です。
団体・
キャスト
・豊竹呂太夫さんの緩急ある、語り掛けるような表現は、魅力的でした。
・豊竹呂勢太夫さんの耳心地のよく、ゆったりした表現も堪能しました。
・豊竹睦太夫さんの伸びのある声にも魅了されました。
・鶴澤清介さんの柔らかみと角ばった感じを味わえる三味線は、味わい深かったです。
・鶴澤清治さんの柔らかく自然にすっと入ってくる三味線も魅力的でした。
・鶴澤清志郎さんの若々しく活動的な三味線も見事でした。
・桐竹勘壽さん演じる光秀の母さつきの、老年ながらキリっとした佇まいには、心惹かれました。
・吉田玉志さん演じる武智光秀からは、一本気さが伝わってきました。
・吉田文昇さん演じる真柴久吉からは、光秀家族とは違うからっとした印象を受けました。
劇場・それほど大きくない劇場ですが、人形劇ですので、人形を観るには前方、全体を観るには少し後方をお勧めします。

全体の感想

明智光秀が織田信長を討った歴史上の出来事を背景とし、光秀家族の情愛を趣き深く描いています。主殺しの謀反者を出してしまった家族の苦悩が丁寧に描かれています。
豊竹呂太夫さんの緩急ある、語り掛けるような表現は、豊竹呂勢太夫さんの耳心地のよく、ゆったりした表現、豊竹睦太夫さんの伸びのある声を堪能しました。
鶴澤清介さんの柔らかみと角ばった感じを味わえる三味線、鶴澤清治さんの柔らかく自然にすっと入ってくる三味線、鶴澤清志郎さんの若々しく活動的な三味線も魅力的でした。
桐竹勘壽さん演じる光秀の母さつきの、老年ながらキリっとした佇まい、吉田玉志さん演じる武智光秀の一本気さ、吉田文昇さん演じる真柴久吉からのからっとした雰囲気表現も見事でした。
慎ましやかな暮らしと華やかさ、家族の情愛を感じられる、お勧めの公演です。

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2020/9/9 国立劇場「鑓の権三重帷子」 ~織太夫さんの心に響く表現を堪能、和生さん、玉男さんの人形遣いも魅力的~

公演の概要

公演名国立劇場「鑓の権三重帷子」
日時2020年9月9日(日) 13時45分開演
会場国立劇場 小劇場
脚色・作曲
振付
(敬称略)
脚色・作曲:野澤 松之輔
振付(伏見京橋妻敵討の段):澤村龍之介
出演
(敬称略)
(一部)
浜の宮馬場の段
豊竹 藤太夫
竹澤 團七
浅香市之進留守宅の段
竹本 織太夫
鶴澤 藤蔵
(琴)鶴澤 清允
数寄屋の段
(切)豊竹 織太夫
鶴澤 燕三
伏見京橋妻敵討の段
おさゐ:竹本 三輪太夫
権三・踊り子:豊竹 芳穂太夫
市之進:竹本 小住太夫
甚平:豊竹 亘太夫
踊り子:竹本 碩太夫
鶴澤 清友
竹澤 團吾
鶴澤 友之助
鶴澤 清公
<人形役割>
娘お雪:桐竹 紋臣
お雪の乳母:吉田 清五郎
笹野権三:吉田 玉男
川側伴之丞:吉田 文司
岩木忠太兵衛:吉田 玉輝
女房おさゐ:吉田 和生
奴角助:桐竹 亀次
倅虎次郎:吉田 蓑悠
娘お菊:吉田 玉峻
下女まん:吉田 蓑太郎
下女お杉:吉田 和馬
下人浪介:吉田 玉翔
踊り子:桐竹 紋秀
踊り子:吉田 文哉
浅香市之進:吉田 玉佳
岩木甚平:吉田 玉彦
上演時間(実際)110分(休憩なし)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度4.5 out of 5 stars
・鑓の名手の美男子が不義の疑いで討たれるまでの切ない物語が、人情味豊かに演じられています。若々しい時と落ちぶれた時の落差が痛々しくもあります。
・迫力ある太夫の声、じんわり響く三味線の音色、多様な表情を見せる人形が、一体となった舞台芸術を楽しめます。
初鑑賞での
おススメ度
4.5 out of 5 stars
・少し長めですが、歴史上の出来事をもとにした分かりやすい物語です。
どんな人に
おススメ?
・文楽好きな方でしたら、どなたにもおススメします。
・竹本織太夫さんご出演の時間が長く、織太夫さんファンの方には、特におススメです。

ポイントごとの感想

演目・若々しく格好良い武士とお嬢さんの恋物語が描かれています。
・それが、茶道の師の奥方との不義を疑われて討たれる、悲劇になってしまいます。
団体・
キャスト
・竹本織太夫さんの真直ぐに響いてくる声、若々しさと落ち着きなどの多彩な表現に魅了されました。
・豊竹藤太夫さんの太さのある声、じんわり伝わる表現も魅力的でした。
・鶴澤燕三さんの軽やかで躍動感のある三味線が心に響きました。
・鶴澤藤蔵さんの活気と明るさのある三味線にも心動かされました。
・竹澤團七さんの重みを感じる三味線も見事でした。
・吉田和生さん演じる女房おさゐの、ちょっとした角度の違いで醸し出す多様な表現に魅了されました。
・吉田玉男さん演じる笹野権三の、活気あふれる姿、苦悩表現も堪能しました。
劇場・それほど大きくない劇場ですが、人形劇ですので、人形を観るには前方、全体を観るには少し後方をお勧めします。

全体の感想

鑓の名手の美男子が不義の疑いで討たれるまでの切ない物語が、人情味豊かに演じられています。若々しい時と落ちぶれた時の落差が痛々しくもあります。
竹本織太夫さんの真直ぐに響いてくる声、若々しさと落ち着きなどの多彩な表現に魅了されました。豊竹藤太夫さんの太さのある声、じんわり伝わる表現も魅力的でした。
鶴澤燕三さんの軽やかで躍動感のある三味線、鶴澤藤蔵さんの活気と明るさのある三味線、竹澤團七さんの重みを感じる三味線を、味わいました。
吉田和生さんが演じる女房おさゐの、ちょっとした角度の違いで醸し出す多様な表現、吉田玉男さん演じる笹野権三の、活気あふれる姿、苦悩表現にも魅了されました。
迫力ある太夫の声、じんわり響く三味線の音色、多様な表情を見せる人形が、一体となった舞台芸術を楽しめる、お勧めの公演です。

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2020/9/6 二期会「フィデリオ」 ~ベートーヴェンの美しいメロディー、木下さんの迫力ある歌唱を堪能~

公演の概要

公演名二期会「フィデリオ」
日時2020年9月6日(日) 14時開演
会場新国立劇場 オペラパレス
台本・作曲
指揮・演出
(敬称略)
台本:初版(3幕)ヨーゼフ・フォン・ゾンライトナー
   第3版(2幕)ゲオルク・フリードリヒ・トライチュケ
作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
指揮:大植 英次
演出:深作 健太
出演
(敬称略)
ドン・フェルナンド:小森 輝彦
ドン・ピツァロ:友清 崇
フロレスタン:小原 啓楼
レオノーレ:木下 美穂子
ロッコ:山下 浩司
マルツェリーネ:愛 もも胡
ヤッキーノ:菅野 敦
囚人1:森田 有生
囚人2:岸本 大
上演時間(実際)第1幕 77分(休憩 22分)第2幕 54分 合計 153分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・ベートーヴェンの美しい音色に乗せて、素晴らしい歌唱を堪能できます。
初鑑賞での
おススメ度
4.5 out of 5 stars
・時代が20世紀ヨーロッパに置き換えられており、ベートーヴェン時代のものと受ける印象が異なると思います。ここは好みの問題です。
どんな人に
おススメ?
・オペラが好きな方でしたら、どなたにもおススメします。
・特に、木下さんファンの方には、おススメします。

ポイントごとの感想

演目・地下牢に夫を捕らわれた妻が男装し、救出に向かう物語です。
・妻を男性と勘違いし、恋愛感情を抱く若い娘との関係も見物です。
団体・
キャスト
・レオノーレ(フィデリオ)役の木下さんのキリっとした佇まい、迫力ある歌唱に魅了されました。
・フロレスタン役の小原さんの迫力ある歌声が、魅力的でした。
・ドン・フェルナンド役の小森さんの堂々とした演技と歌唱、マルツェリーネ役の愛さんの可愛らしい演技と歌唱も、見事でした。
・ロッコ役の山下さんの包容力ある優しさ、ドン・ピツァロ役の友清さんの嫌味なほどの怖さを感じる表現にも、心惹かれました。
・舞台が後方まで広げられての、大人数での合唱も迫力がありました。
劇場・少し広めの劇場ですので、出演者を観るには前方、全体を観るには少し後方をお勧めします。
その他・字幕表示があり、外国語上演でも内容を理解しながら鑑賞できます。

全体の感想

地下牢に捕らわれた妻が男装し、夫の救出に向かう物語ですが、妻を男性と勘違いし、恋愛感情を抱く若い娘との関係も見物です。
時代が20世紀ヨーロッパに置き換えられており、ベートーヴェン時代のものと受ける印象が異なると思います。
レオノーレ(フィデリオ)役の木下さんのキリっとした佇まい、迫力ある歌唱に魅了されました。
フロレスタン役の小原さんの迫力ある歌声が、魅力的でした。
ドン・フェルナンド役の小森さんの堂々とした演技と歌唱、マルツェリーネ役の愛さんの可愛らしい演技と歌唱も、見事でした。
ロッコ役の山下さんの包容力ある優しさ、ドン・ピツァロ役の友清さんの嫌味なほどの怖さを感じる表現にも、心惹かれました。
舞台が後方まで広げられても合唱も迫力がありました。
ベートーヴェンの美しい音色に乗せて、素晴らしい歌唱を堪能できる、お勧めの公演です。

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