2020/7/25(ソワレ) 新国立劇場バレエ団「竜宮」 ~渡邊さんの多様な感情表現、木村さんの大人びた気品を堪能~

公演の概要

公演名新国立劇場バレエ団 竜宮
日時2020年7月25日(土) 19時開演
会場新国立劇場 オペラパレス
演出・振付
(敬称略)
森山開次
出演
(一部)
(敬称略)
プリンセス 亀の姫:木村優里
浦島太郎:渡邊峻郁
時の案内人:貝川鐵夫
フグ接待魚:奥田花純、五月女遥
サメ用心棒:井澤 諒、福田圭吾
タイ女将:本島美和
イカす3兄弟:原 健太、小柴富久修、趙 載範
織姫と彦星:五月女遥、福田圭吾
竜田姫:細田千晶
上演時間(実際)第1幕 46分(休憩 28分)第2幕 50分 合計 124分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・浦島太郎をベースにした和の物語を、美しいバレエで楽しむことができます。
・「こどものためのバレエ劇場」と銘打たれていますが、子どもはもちろん、大人も楽しむことができます。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・なじみのある物語ですので、バレエをご覧になったことがない方でも、すんなりと物語に入り込めると思います。
・初めてバレエを鑑賞される方も多いと思われますので、緊張することなく気軽に鑑賞できます。
どんな人に
おススメ?
・バレエ好きならどなたにでもお勧めします。
・大人だけでなく、子どもの皆さんにもお勧めです。

ポイントごとの感想

演目・誰でも知っている「浦島太郎」をベースに、七夕や祭り、竜田姫など、日本の風習、伝説を交えて描かれています。
・一つ一つの場面が語り掛けてくるようで、短時間で多くの経験をした気分になりました。
団体・
キャスト
・渡邊さんと木村さんの表現には、じわっと伝わってくるものがありました。
・渡邊さんは高い技術を生かし、美しいバレエを魅せてくれました。悲しみ、気合いなどの感情が、ストレートに伝わってきました。
・木村さんの、大きな広がりのある表現、亀の姫としての大人びた気品が魅力的でした。
・貝川さんの「時の案内人」は、歌舞伎的な表現をされており、見得を切る様子から和を感じました。
・五月女さんの「織姫」のキリっとした表現、福田さんの「彦星」の優しい存在感を、楽しめました。
・細田さんの「竜田姫」からは、艶めかしさを感じました。
・「島のこども」たちのやんちゃさが、とても演劇的で、目を見張りました。
・「フグ接待魚」のコミカルさ、「サメ用心棒」の緊張感も、物語に変化を加えてくれました。
・「天女」の羽衣が美しく、きらめきの変化には目を奪われました。
・「祭り男」の迫力が、舞台から客席まで伝わってきました。
劇場・大きな劇場ですので、出演者を見たいときには前方、全体の広がりを立体的に鑑賞したときには後方を、お勧めします。
その他・舞台上で場面が表示され、ストーリー把握が容易でした。

全体の感想

浦島太郎をベースにした和の物語を、美しいバレエで楽しむことができます。
なじみのある物語ですし、舞台上に場面表示もされますので、どの場面かを気にしなくて済み、集中してバレエを楽しめます。
「こどものためのバレエ劇場」と銘打たれていますが、子どもはもちろん、大人も楽しめます。
「浦島太郎」の出番が非常に多く、渡邊さんの高い技術を生かした美しいバレエとともに、悲しみ、気合いなどの感情が、ストレートに伝わってきました。
木村さんの、大きな広がりのある表現、「プリンセス 亀の姫」としての大人びた気品が魅力的でした。
渡邊さんと木村さんの表現には、じわっと伝わってくるものがありました。
新国立劇場バレエ団公演は、一つ一つの表現が印象的で、どの場面を観ても心に響くものがあります。
肩の力を抜いて純粋に楽しめる、お勧めの公演です。

管理人 について

これまでに多くのジャンルの舞台を鑑賞し、気が付けば1,500公演を超え、多い年には250公演を鑑賞していました。現在では、演劇、ミュージカルから、オペラ、バレエ、そして、歌舞伎、文楽、能・狂言も鑑賞するようになりました。最近では、クラシック・コンサートにも興味を持ち、足を運び始めました。 研究や仕事の合間に舞台を鑑賞することにより、気分が一新され、より研究や仕事がはかどった気がします。時間を融通して劇場へ足を運ぶことにより、心豊かになりました。
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