2020/7/26(ソワレ) 新国立劇場バレエ団「竜宮」 ~和の物語を、奥村さん、池田さんの多彩な表現で堪能~

公演の概要

公演名新国立劇場バレエ団 竜宮
日時2020年7月26日(日) 19時開演
会場新国立劇場 オペラパレス
演出・振付
(敬称略)
森山開次
出演
(一部)
(敬称略)
プリンセス 亀の姫:池田理沙子
浦島太郎:奥村康祐
時の案内人:中島駿野
フグ接待魚:柴山紗帆、渡辺与布
サメ用心棒:木下嘉人、速水渉悟
タイ女将:細田千晶
イカす3兄弟:中家正博、清水裕三郎、福田紘也
織姫と彦星:柴山紗帆、木下嘉人
竜田姫:寺田亜沙子
上演時間(実際)第1幕 45分(休憩 28分)第2幕 49分 合計 122分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・浦島太郎をベースにした和の物語を、美しいバレエで楽しむことができます。
・「こどものためのバレエ劇場」と銘打たれていますが、子どもはもちろん、大人も楽しむことができます。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・なじみのある物語ですので、バレエをご覧になったことがない方でも、すんなりと物語に入り込めると思います。
・初めてバレエを鑑賞される方も多いと思われますので、緊張することなく気軽に鑑賞できます。
どんな人に
おススメ?
・バレエ好きならどなたにでもお勧めします。
・大人だけでなく、子どもの皆さんにもお勧めです。

ポイントごとの感想

演目・誰でも知っている「浦島太郎」をベースに、七夕や祭り、竜田姫など、日本の風習、伝説を交えて描かれています。
・一つ一つの場面が語り掛けてくるようで、短時間で多くの経験をした気分になりました。
団体・
キャスト
・奥村さんの高い技術を生かした多彩な表現を楽しめました。表情の変化も見物です。
・池田さんは、技術の高さはもちろん、終盤にかけての表現に感動を覚えました。
・中島さんの「時の案内人」は、スピーディな表現で、若く誠実な人柄を表現していました。
・柴山さんの「織姫」の柔らかさ、木下さんの「彦星」のキリっとした表現を、楽しめました。
・寺田さんの「竜田姫」からは、情念が伝わってきました。
・「島のこども」たちのやんちゃさが、とても演劇的で、目を見張りました。
・「フグ接待魚」のコミカルさ、「サメ用心棒」の緊張感も、物語に変化を加えてくれました。
・「天女」の羽衣が美しく、きらめきの変化には目を奪われました。
・「祭り男」の迫力が、舞台から客席まで伝わってきました。
劇場・大きな劇場ですので、出演者を見たいときには前方、全体の広がりを立体的に鑑賞したときには後方を、お勧めします。
その他・舞台上で場面が表示され、ストーリー把握が容易でした。

全体の感想

浦島太郎をベースにした和の物語を、美しいバレエで楽しむことができます。
なじみのある物語ですし、舞台上に場面表示もされますので、どの場面かを気にしなくて済み、集中してバレエを楽しめます。
「こどものためのバレエ劇場」と銘打たれていますが、子どもはもちろん、大人も楽しめます。
「浦島太郎」の出番が非常に多く、奥村さんの高い技術を生かした多彩な表現、表情の変化から、物語の世界に入り込むことができました。
池田さんが、「プリンセス 亀の姫」の心情変化を見事に表現しており、感動を覚えました。
新国立劇場バレエ団公演は、一つ一つの表現が印象的で、どの場面を観ても心に響くものがあります。
肩の力を抜いて純粋に楽しめる、お勧めの公演です。

管理人 について

これまでに多くのジャンルの舞台を鑑賞し、気が付けば1,500公演を超え、多い年には250公演を鑑賞していました。現在では、演劇、ミュージカルから、オペラ、バレエ、そして、歌舞伎、文楽、能・狂言も鑑賞するようになりました。最近では、クラシック・コンサートにも興味を持ち、足を運び始めました。 研究や仕事の合間に舞台を鑑賞することにより、気分が一新され、より研究や仕事がはかどった気がします。時間を融通して劇場へ足を運ぶことにより、心豊かになりました。
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