2020/7/6 こまつ座「人間合格」 ~太宰治の人柄をコミカルなお芝居で味わえる~

公演の概要

公演名こまつ座 人間合格
日時2020年7月6日(月) 18時30分開演
会場紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
作・演出
(敬称略)
作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演
(敬称略)
青柳翔 塚原大助 伊達暁 益城孝次郎 北川理恵 栗田桃子
上演時間(実際)第1幕 85分(休憩 15分)第2幕 85分 合計 185分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・6人で演じられているとは思えないほど、密度の濃いお芝居を堪能できます。
初鑑賞での
おススメ度
4 out of 5 stars
・ちょっと長めかもしれませんが、演劇の楽しさを味わえる公演です。
どんな人に
おススメ?
・演劇好きならどなたにでもお勧めします。
・太宰治に興味のある方でしたら、楽しみながら、太宰を知ることができます。

ポイントごとの感想

演目・太宰治の上京から晩年までの人物像が、人間味あふれる姿で描かれています。
・場面ごとの暗転のタイミングがよく、適度にリラックスして鑑賞できます。
団体・
キャスト
・井上やすしさんの台本は、ほんのりと優しい気持ちにさせてくれます。
・太宰を演じる青柳さんの、年代ごとの表現変化が見事です。
・太宰の友人佐藤役の塚原さんと山田役の伊達さんの、一本気さとコミカルさの表現も楽しめます。
・中北役の益城さんの小気味良い津軽弁と歌声が、物語のアクセントになっています。
・栗田さんと北川さんは、何役も演じられますが、役ごとのキャラが立っており、その世界に引き込まれます。
劇場・少し縦に長い劇場ですが、ゆったり落ち着いて鑑賞できます。

全体の感想

掲げられた6枚の写真を背景に、役者さんたちが登場するところから、お芝居の世界に引き込まれました。
ちょっと深刻になりそうな場面でも、思わず微笑んでしまうように構成されており、楽しみながら深い内容を味わえます。
終盤の屋台の場面では、太宰は何も言葉を発しませんが、背中で語るお芝居、演出が見事です。
3時間という長丁場ですが、じっくりと楽しく味わえる、とてもお勧めの公演です。

管理人 について

これまでに多くのジャンルの舞台を鑑賞し、気が付けば1,500公演を超え、多い年には250公演を鑑賞していました。現在では、演劇、ミュージカルから、オペラ、バレエ、そして、歌舞伎、文楽、能・狂言も鑑賞するようになりました。最近では、クラシック・コンサートにも興味を持ち、足を運び始めました。 研究や仕事の合間に舞台を鑑賞することにより、気分が一新され、より研究や仕事がはかどった気がします。時間を融通して劇場へ足を運ぶことにより、心豊かになりました。
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