2020/7/9 新国立劇場「願いがかなうぐつぐつカクテル」 ~大人向けの風刺の利いた芝居~

公演の概要

公演名新国立劇場 願いがかなうぐつぐつカクテル
日時2020年7月9日(木) 19時開演
会場新国立劇場 小劇場
作・演出
(敬称略)
原作・上演台本:ミヒャエル・エンデ
翻訳:高橋文子
演出:小山ゆうな
出演
(敬称略)
北村有起哉  松尾 諭 森下能幸 林田航平 あめくみちこ 花王おさむ
上演時間(実際)第1幕 70分(休憩 20分)第2幕 52分 合計 142分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度4.5 out of 5 stars
・魔法が出てくるファンタジーの楽しさがあります。
・風刺の利いた大人のお芝居です。
初鑑賞での
おススメ度
3.5 out of 5 stars
・明るい演出ですが、ほの暗さのある内容ですので、合わない方もいらっしゃると思います。
どんな人に
おススメ?
・ミヒャエル・エンデの作品がお好きな方にお勧めします。
・風刺の要素がありますので、お芝居好きの大人の方にお勧めです。

ポイントごとの感想

演目・悪魔との契約を履行しようとする博士と、それを阻止しようとする猫とカラスの物語。コミカルなお芝居のつくりであり、テーマの重さは気になりません。
団体・
キャスト
・演技の上手い方ばかりで、自然に物語に入り込めました。
・北村さんとあめくさんの、憎めない悪さが魅力的です。
・松尾さんと森下さんが演じる動物は、とてもコミカルでした。途中で現れる、ぬいぐるみの猫とカラスは可愛らしかったです。
・花王さんの、ちょっと抜けた聖者は、場の空気を変える力がありました。
・林田さんの演じる係官の不気味さの表現が、見事でした。
劇場・こじんまりした劇場で、お芝居を楽しめます。

全体の感想

ミヒャエル・エンデ原作・上演台本の作品であり、子ども向けのように見えながら、実は大人向けのお芝居であると感じました。
何でも叶えるぐつぐつカクテルと、その願いを反転させる鐘の音。悪い博士と、正義の猫とカラスの対決は、戦闘ではなく世界の情景として表現されています。考えさせられる内容ながら、楽しめました。
舞台設定はクリスマスながら、ちょっとした怖さも味わえる、お勧めの公演です。

管理人 について

これまでに多くのジャンルの舞台を鑑賞し、気が付けば1,500公演を超え、多い年には250公演を鑑賞していました。現在では、演劇、ミュージカルから、オペラ、バレエ、そして、歌舞伎、文楽、能・狂言も鑑賞するようになりました。最近では、クラシック・コンサートにも興味を持ち、足を運び始めました。 研究や仕事の合間に舞台を鑑賞することにより、気分が一新され、より研究や仕事がはかどった気がします。時間を融通して劇場へ足を運ぶことにより、心豊かになりました。
カテゴリー: 演劇 タグ: , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です