2020/8/30 宝塚歌劇団雪組「炎のボレロ/Music Revolution! -New Spirit-」 ~じんわり響いてくる芝居と、耳に残るショーを堪能~

公演の概要

公演名宝塚歌劇 雪組公演 炎のボレロ/Music Revolution! -New Spirit-
日時2020年8月30日(日) 11時30分開演
会場梅田芸術劇場 メインホール
作・演出
(敬称略)
炎のボレロ
作:柴田 侑宏
演出:中村 暁
Music Revolution! -New Spirit-
作・演出/中村 一徳
出演
(一部)
(敬称略)
炎のボレロ
アルベルト・カザルス:彩風 咲奈
カテリーナ・ドロレス:潤 花
ジェラール・クレマン:朝美 絢
モニカ:彩 みちる
上演時間(実際)第1幕 96分(休憩 30分)第2幕 58分 合計 184分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・エネルギッシュなお芝居と華やかなショーを一度に楽しめる、おススメの公演です。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・宝塚歌劇の楽しさを味わえる公演です。
・ミュージカルとショーを、一度の公演で堪能できます。
どんな人に
おススメ?
・宝塚歌劇が好きな方でしたら、どなたにもおススメします。
・ミュージカル、お芝居好きでしたら、どなたでも楽しめます。

ポイントごとの感想

演目・「炎のボレロ」は、メキシコを舞台とした傀儡政権に反対する青年を中心とした物語です。二組のカップルの恋模様が繊細に描かれています。
・「Music Revolution!」は、素晴らしい音楽に乗せたショーで、息つく暇がないほどスピード感にあふれています。
団体・
キャスト
・アルベルト役の彩風さんの堂々としたたたずまい、仲間と立ち上がる力強さに引き付けられました。恋人カテリーナへの思いの深さも伝わってきました。歌声の力強さも堪能しました。
・カテリーナ役の潤さんのお嬢様ぶり、仮病を装うコミカルなお芝居が見事で、魅了される演技でした。
・ジェラール役の朝美さんの鋭さを感じる軍人ぶり、恋人と任務との間で揺れる感情表現が見事でした。歌声にも迫力があり、気迫が伝わってきました。
・モニカ役の彩さんの、ちょっと荒っぽくもありながら、情け深い女性は魅力的でした。ジェラールへの思いが、痛いほど伝わってきました。
・笙乃さんのダンス、希良々さん、有栖さんの歌声も魅力的でした。
劇場・大きな劇場ですので、出演者を見たいときには前方、全体の広がりを立体的に鑑賞したときには後方を、お勧めします。
・2階席、3階席からでも、全体を観て楽しむことができます。

全体の感想

「炎のボレロ」は、メキシコを舞台とした傀儡政権に反対する青年を中心とした物語で、二組のカップルの恋模様が繊細に描かれています。
「Music Revolution!」は、素晴らしい音楽に乗せたショーで、息つく暇がないほどスピード感にあふれています。
アルベルト役の彩風さんの力強さ、カテリーナ役の潤さんの多様な表現に魅了されました。
ジェラール役の朝美さんの鋭敏な姿、モニカ役の彩さんの荒々しい中の情け深さにも、心を打たれました。
笙乃さんのダンス、希良々さん、有栖さんの歌声も魅力的でした。
力強い舞台と、美しい音楽のショーを楽しめる、とてもお勧めの公演です。

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2020/8/29 宝塚歌劇団星組「眩耀の谷~舞い降りた新星~/Ray -星の光線-」 ~歴史スペクタクルと、エネルギッシュなショーを堪能~

公演の概要

公演名宝塚歌劇 星組公演 眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~/Ray -星の光線
日時2020年8月29日(土) 11時開演
会場東京宝塚劇場
作・演出
振付
(敬称略)
眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~
作・演出・振付:謝 珠栄
Ray -星の光線-
作・演出:中村 一徳
出演
(一部)
(敬称略)
眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~
丹 礼真:礼 真琴
瞳花:舞空 瞳
管武将軍:愛月 ひかる
宣王:華形 ひかる
謎の男:瀬央 ゆりあ
上演時間(実際)第1幕 99分(休憩 34分)第2幕 57分 合計 190分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・じんわり心に響くお芝居と華やかなショーを一度に楽しめる、おススメの公演です。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・宝塚歌劇の楽しさを味わえる公演です。
・ミュージカルとショーを、一度の公演で堪能できます。
どんな人に
おススメ?
・宝塚歌劇が好きな方でしたら、どなたにもおススメします。
・ミュージカル、お芝居好きでしたら、どなたでも楽しめます。

ポイントごとの感想

演目・「眩耀の谷」は、紀元前の中国大陸を舞台にした歴史スペクタクルです。民族間の対立を描きながら、何が大切なのかに思いを馳せられる舞台です。
・「Ray」は、プロジェクションマッピングが効果的に使われた舞台で、星組の皆さんのエネルギーが伝わってきます。
団体・
キャスト
・丹礼真役の礼さんの、明るい空気感と生真面目さを堪能しました。お芝居だけでなく歌に乗せた感情表現も見事で、目が離せませんでした。
・瞳花役の舞空さんの、健気さに心を打たれました。歌やダンスも見事で、目を見張るものがありました。
・管武将軍役の愛月さんの、堂々とした将軍ぶりには圧倒されました。感情に響く歌声も堪能しました。
・宣王役の華形さんの、威厳に満ちたたたずまいが、舞台の緊張感を高めていました。
・謎の男役の瀬央さんは身のこなしがとても軽く、舞台にスピード感を与えていました。迫力ある歌声も堪能しました。
・敏麗役の音波さんの、不気味さすら感じる威厳に圧倒されました。
・春崇役の有沙さんがされた語り部には、優しさを感じ、物語を温かいものにしてくれていました。有沙さんの新たな一面を発見できた気がします。
・神の使い役の水乃さんのダンスは見事で、心奪われるほどでした。
劇場・大きな劇場ですので、出演者を見たいときには前方、全体の広がりを立体的に鑑賞したときには後方を、お勧めします。

全体の感想

「眩耀の谷」は、紀元前の中国大陸を舞台にした歴史スペクタクルです。民族間の対立を描きながら、何が大切なのかに思いを馳せられる舞台です。
「Ray」は、プロジェクションマッピングが効果的に使われた舞台で、星組の皆さんのエネルギーが伝わってきます。
丹礼真役の礼さんの明るい空気感と生真面目さ、瞳花役の舞空さんの健気さ、が紡ぐ物語の世界に引き込まれ、温かい感動を覚えました。お芝居だけでなく歌に乗せた感情表現、ダンスも見事で、目が離せませんでした。
管武将軍役の愛月さんの堂々とした将軍ぶり、宣王役の華形さんの威厳に満ちたたたずまい、謎の男役の瀬央さんのスピード感からも、舞台の奥行きを感じました。
敏麗役の音波さんの不気味さすら感じる威厳、春崇役の有沙さんがされた語り部の優しさ、神の使い役の水乃さんのダンスにも、心を奪われました。
お芝居とショーを一度に楽しめ、豊かな気持ちで家路につける、とてもお勧めの舞台です。

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2020/8/28 東宝「メイビー、ハッピー エンディング」 ~浦井さんの感情表現、花澤さんの広がりある声色、斉藤さんの存在感を堪能~

公演の概要

公演名東宝 メイビー、ハッピー エンディング
日時2020年8月28日(金) 18時30分開演
会場シアタークリエ
作・演出
(敬称略)
作:ウィル・アロンソン&ヒュー・パーク
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
出演
(敬称略)
オリバー:浦井健治
クレア:花澤香菜
ジェームズ:斉藤慎二(ジャングルポケット)
上演時間(実際) 108分(休憩なし)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度4 out of 5 stars
・近未来のロボット模様が、美しい歌声で彩られています。
・3人で演じられているとは思えないほどの広がりがあります。
初鑑賞での
おススメ度
4 out of 5 stars
・しっとりした感情が描かれている物語で、大掛かりなセットを楽しむというより、日常世界を楽しむ物語です。
・合唱を味わうというより、出演者一人ひとりの歌声を楽しむ印象です。
どんな人に
おススメ?
・浦井さんは最初から、花澤さんは途中から出ずっぱりですので、お二人のファンの方にはおススメです。
・斉藤さんの真直ぐに伝わってくるパワーを感じられます。

ポイントごとの感想

演目・近未来のロボットが抱く感情を、丁寧に描いた作品です。ロボットの人間らしさを感じ、ラストは切なくなりました。
団体・
キャスト
・オリバー役の浦井さんの、淡々とした行動の中での感情変化表現が見事でした。甘い歌声も堪能しました。
・クレア役の花澤さんは、声色表現が見事で、感情豊かに演じられていました。歌声からも情感があふれ、その世界に酔いしれました。
・ジェームズ役の斉藤さんは声量もあり、すっしりとした重みのある存在感を感じました。コミカルな表現もお手の物で、何度も笑いに誘われました。
劇場・舞台との一体感を楽しめる劇場ですが、後方ですと少し遠く感じます。

全体の感想

近未来のロボット模様が、美しい歌声で彩られています。3人で演じられていますが、そうは思えないほどの広がりを感じました。
オリバー役の浦井さんの、淡々とした行動の中での感情変化表現が見事でした。甘い歌声も堪能しました。
クレア役の花澤さんは、声色表現が見事で、感情豊かに演じられていました。歌声からも情感があふれ、その世界に酔いしれました。
ジェームズ役の斉藤さんは声量もあり、すっしりとした重みのある存在感を感じました。コミカルな表現もお手の物で、何度も笑いに誘われました。
感情のひだにふれる、お勧めの公演です。

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2020/8/26 芸劇ブランチコンサート 清水和音の名曲ラウンジ 第26回 「美しきラヴェルを聴く」 ~ラヴェルの名曲をじっくり味わう~

公演の概要

公演名芸劇ブランチコンサート
清水和音の名曲ラウンジ 第26回「美しきラヴェルを聴く」
日時2020年8月26日(水) 11時開演
会場東京芸術劇場 コンサートホール
出演
(敬称略)
ヴァイオリン:藤江扶紀
チェロ:岡本侑也
ピアノ:清水和音
曲目ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ラヴェル:ピアノ三重奏曲
上演時間(実際)67分(休憩なし)

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・ラヴェルの名曲を、美しいピアノ、ヴァイオリン、チェロで、ゆったりと堪能できます。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・クラシック音楽を豪華な劇場で手軽に楽しめます。
どんな人に
おススメ?
・ラヴェルのファンの方はもちろん、クラシック音楽が好きな方でしたら、どなたにもおススメです。
・清水さんのファンの方、ピアノ演奏好きの方にもおススメです。
・藤江さんのファンの方はもちろん、ヴァイオリンの音色を楽しみたい方におススメです。
・岡本さんのファンの方はもちろん、チェロの音色を楽しみたい方におススメです。

ポイントごとの感想

曲目・「亡き王女のためのパヴァーヌ」は聞き覚えのある曲で、軽やかに心地よく鑑賞できました。
・「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」は、少しおどろおどろしさすら感じる曲で、ラヴェル音楽の複雑さを感じました。
・「ピアノ三重奏曲」は、明るい響きから思い響きまで味わえる、深みのある曲に思われました。
団体・
キャスト
・清水さんの繊細さと迫力を兼ね備えた演奏に魅了されました。
・藤江さんのヴァイオリンの音色の美しさ、岡本さんの心に響くチェロを堪能しました。
劇場・豪華で音の響きのよい劇場だと思います。

全体の感想

ラヴェルの名曲を、美しいピアノ、ヴァイオリン、チェロで、ゆったりと堪能できます。
聞き覚えのある「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、軽やかに心地よく鑑賞できました。
初めて聴く他の2曲からは、ラヴェル音楽の持つ複雑さ、深みを感じました。
清水さんの繊細さと迫力を兼ね備えた演奏、藤江さんのヴァイオリンの音色の美しさ、岡本さんの心に響くチェロを堪能しました。
ゆったりと音楽に浸れる、とてもお勧めの公演です。

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2020/8/23 NBAバレエ団 「NBA Ballet Grace & Speed -ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番 / ケルツ -」 ~優美さとスピードに魅了される~

公演の概要

公演名NBAバレエ団 NBA Ballet Grace & Speed
- ブルッフヴァイオリン協奏曲第一番 / ケルツ -
日時2020年8月23日(日) 19時開演
会場所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール
演目・
音楽・振付
(一部)
(敬称略)
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番
振付:クラーク・ティベット
音楽:マックス・ブルッフ
ケルツ
振付:ライラ・ヨーク
音楽:アイルランド民謡
出演
(一部)
(敬称略)
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番
ブルー:三船元維、峰岸千晶
アクア:新井悠汰、竹内碧
レッド:刑部星矢、佐藤圭
ピンク:飛永嘉尉、野久保奈央
ケルツ
グリーン:新井悠汰
ブラウン:三船元維、関口祐美
レッド:大森康正、竹田仁美
上演時間(実際)第1部 29分(休憩 15分)第2部 24分 合計 68分

詳細は、公式サイトをご覧ください。

公演のおススメ度

おススメ度5 out of 5 stars
・優美さとスピードを味わえる公演です。
・雰囲気の違う2つの小作品が、多くの出演者によって形作られており、バレエの醍醐味を味わえます。
初鑑賞での
おススメ度
5 out of 5 stars
・物語のバレエではありませんが、バレエの持つ楽しさ、エネルギー、迫力を体感できます。
どんな人に
おススメ?
・バレエ好きならどなたにでもお勧めします。NBAバレエ団ファンでしたら、なお楽しめます。

ポイントごとの感想

演目・場面ごとにダンサーの皆さんが入れ代わり立ち代わり舞台上で踊られ、多くのダンサーの魅力を堪能できます。
・「ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番」は、ペアごとに異なる雰囲気を醸し出しており、それぞれの魅力が発揮されていました。
・「ケルツ」は、ケルト音楽に乗せた足さばきが魅力的で、踊り出したくなるほどでした。
団体・
キャスト
・「ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番」では、峰岸・三船ペアの優美なバレエ、竹内・新井ペアの落ち着きあるしっとりした表現、佐藤・刑部ペアのシャープさ、野久保・飛永ペアのスピード感を堪能しました。コールドの美しさも魅力的です。
・「ケルツ」では、新井さんの迫力、スピード感、関口・三船ペアの表現力、竹田・大森ペアのシャープさを堪能しました。コールドの一糸乱れぬ足さばきも魅力的でした。
劇場・広すぎず狭すぎず、観やすい劇場だと思います。

全体の感想

雰囲気の違う2つの小作品が、多くの出演者によって形作られており、優美さとスピードを味わえる公演です。
ヴァイオリンの音色に乗って多様な表現を楽しませてくれる「ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番」、ケルト音楽に乗せた足さばきに目を奪われる「ケルツ」。どちらからも、バレエの持つ楽しさ、エネルギー、迫力が伝わってきました。
場面ごとにダンサーの皆さんが入れ代わり立ち代わり踊られ、多くのダンサーの魅力を堪能できました。
バレエの醍醐味を味わえる、とてもお勧めの公演です。

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